一戸建てからマンションへのリロケーション
4年前に妹は突然、腰椎椎間板ヘルニアを発症し、手術をした。
日頃の運動不足がたたり、手術後もかなりリハビリに励んでいた。
高齢者でなくても、手術後のお一人様の大変さを初めて、わたしも妹も実感。
健康なカラダなら、普段なにげにできているお勝手仕事や洗濯を干すなど大変!
洗濯は、洗濯機という昭和の三種の神器がやってくれるけど、干すのは洗濯機じゃない。脱水の終わった洗濯物は、2階のベランダまで持って運ぶ。
脱水したとは言え、乾燥してない衣類は、複数枚となると結構重い!
リハビリをしてくれていた理学療法士さんは、妹の高校時代の同級生だからお一人様に向かって、歯に絹着せぬはっきりと物いう人。細かい指示を受けていた。
とにかく、鍛えてないカラダには肝心な体幹を支える筋肉がない。
まず、洗濯物を持って2階へ上がらないように言われていた。
それから、食事の支度。
お皿は、紙皿かプラスティックで…と。
食器も立派なものともなると、これまた重いのだ。
作ったものをお皿に載せて、まとめてお盆やトレイに載せてテーブルに運ぶのも腰に負担が来るよと言われていた。
お米も、3合ともなると重い。
どこに米を保管しているかにもよるけれど、もちあげると結構な重さ。
妹が退院した翌日、3キロで買っていたお米。これを1合ずつ、ペットボトルやらビニル袋やらに入れ替え、冷蔵庫の取り出しやすい場所へ保管しなおした。
…退院までに、医師や看護師さん、理学療法士さんたちから、リハビリや日常生活のことで、いろいろと注意事項を聞かなきゃいけないのは、高齢者だけでは、ない。
…と、知りました。
そんな訳で、妹はマンションへのリロケーションを決意したのでした
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